マーケターの妻、フリーへの道

弱小Eコマース担当者の仁義なき戦い

マーケターの妻、帰る

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おはようございます、TSUMAです。

 

 

今日もしばれる寒さ。

 

身体の芯が震えますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、販売職についていたこともあり、

基本的にそういった職種の方には優しい目をむけています。

(時に、厳しい目もありますが)

 

 

本日は、そんな温かい目で見つめることが多い私を

多いに憤らせた出来事がありました。

 

 

 

 

場所は、パン屋。

 

以前にも開店後に行ったのに全然品数がない

という記事を書きましたが、同じパン屋です。

 

 

 

お休みの日はだいたい

早起きして、散歩がてらパン屋にブランチを買いに行きます。

 

 

そこのパン屋の塩パンがおいしいので、

本日もそれ目当てで行きました。

 

 

最初、開店後10分すぎにパン屋の前を通りがかり、

「まだ全然ないね~、いつものことだね~」

と窓の外からチラ見し、散歩してから帰りに寄ろうと通り過ぎました。

 

 

 

そのあたりをぐるっと回って、

パン屋に伺ったのは開店後30分は過ぎていたかと思います。

 

 

 

 

 

あれ、パン全然ない。

 

 

申し訳程度に置かれた、フレンチトースト。

日持ちするから今日焼かれたものではなさそうな、ハード系のパン。

昨日の持ち越しっぽい、惣菜パン。

 

 

 

以前伺った時も全然種類がなかったですが、

今回はこの店の売りである「塩パン」すらない。

 

 

 

うわー、まじか。

 

 

と思い、夫に今日はもういいよ、出よう。

と言いますが、待とうよ。

と言う。

 

 

えー、時間のムダだなあ。

つうかこの種類から選ぶとかいやだなあ。

 

 

と私的にはさっさと出て、コンビニのパンでいいやと思っていると、

近所のおじさんがお店に入ってきました。

 

おじさん ”塩パンないの?”

パン屋 ”ありますよ~”

 

 

 

おい、あんのかよ!

あるなら出せや。

と若干いらっとしましたが、

お目当てのパン買えるし、と安どしました。

 

 

 

しかし、パン屋が一向に塩パンを出してこないので、

おじさんが”ちょっと塩パン見せてくださいな”

と言ったところ。

 

パン屋 ”塩パン2つしかなくって~”

 

 

 

 

え?

さっき元気よくありますよ~って言ってたよね?

 

 

 

 

一瞬で絶望し、夫に言うまでもなく、店を出ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

この前は、割と開店すぐ(すぐと言っても10分後くらい)

だったので、ないんだそうかそうか。

と自分を納得させました。

 

そして、その時はその店の売りである塩パンはありました。

 

 

 

 

今日は、

以前のことを活かし、開店すぐではなくちょっと経ってから。

そして、塩パンだけでも買えればいいや、とも思っていました。

 

 

 

でも、なんでしょう。

前回より結果がひどくなりました。

 

 

もう、行きません。

 

 

 

 

 

 

たまに、職人さんのインタビューや何かで目にすることがある、

謎の理念があります。

 

「僕は職人なので、販売(マーケティング)とかどうでもいいんです」

 

 

 

ちょっと極端な言い方ですが、

”売る”ということに対して、製造者が重きを置いていないということをよく目にします。

 

 

 

 

 

 

お前、何言ってんのか。

と。

 

そのあなたがこだわって作ったものにお金を払うのは

お客さんだよ。

 

そのお金であなたは生活ができるし、

新しいものを作る資金になるのでしょう。

 

 

 

 

 

素晴らしいもの、

おいしいものを作る、

素晴らしいサービスを提供すれば売れるというのは、

傲慢です。

 

 

 

 

 

 

 

お客さんの気持ちになれない商売人は、倒れる。

リストを重要視できないマーケターは、倒れる。

 

 

 

 

 

 

あのパン屋にとって、

こうやってお客さんが減っていくことは気が付かないことなのでしょう。

 

 

”買ってくれる人が買ってくれればいい”

という強がりなのか、子供なのかわからない言葉をはいて、自分を慰めるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

気が収まらないまま、とりあえず以前から良くいく別のパン屋へ。

 

そこのパン屋さんの売りは、カレーパンです。

 

 

 

久々にカレーパン食べようかな~。

と気分を転換しながらパン屋に。

 

 

そのパン屋は、先ほどのパン屋とオープン時間が一緒です。

 

まあまあ、あのパン屋ほどじゃないけど、

そこまで種類はなかろう。

と思っていましが。

 

 

 

パン屋の扉を開けると、

お昼前のピーク時間とほぼ同様の品ぞろえがなされていました。

 

カレーパンはもちろん、

サンドイッチ5種類ほどや

焼きそばパンのような総菜パンが6種類ほどたっぷりと。

 

菓子パンや、クロワッサンなども。

 

 

 

正直、驚きました。

 

こんなにも期待を裏切らないのか。

 

 

 

私たちが伺った時も、他のお客さんがひっきりなしに。

だいたいの方がカレーパンを買うので、見る間に減っていきます。

 

すると、店頭にいるスタッフさんは、

「カレーパン5です」

と厨房に声をかける。

 

カレーパン、残り5個ですという意味なのだと思います。

 

 

 

 

いや、これだよな。

 

と思いました。

 

 

この店の売りである”カレーパン”

切らしてしまっては、お客さんはこの店に用がないのと同じかもしれません。

 

つかず、残りをチェックし、揚げたてを並べる。

 

そのパン屋でカレーパンがなかったことは、今までに一度もありません。

 

 

 

 

お客の気持ちを読み解く。

 

カレーパンは別として、朝買いたいのって、

サンドイッチとか、そういうパンじゃないですか?

 

 

 

だから、食パンなどの大きなパンの前に、

需要があるもの、ニーズ、ひいてはウォンツを叶えるものを先に用意する。

 

 

 

これってわかってるようで、できていないところばかりじゃないでしょうか。

 

特に、大型ターミナル駅のパン屋でもないかぎり、

あまり意識しないのではないかなと思いました。

 

 

 

朝早くから開店するパン屋には、

朝パンがほしい人がくる。

 

それをちゃんと理解して、

どれを出すか、何時から用意するか。

を考える。

 

 

 

やっぱりこのパン屋が最高だなあ。

と私は笑顔で帰りました。

 

そして、塩パンがここにもあって、

とてもおいしかったので、前出のパン屋に行く理由がなくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の憤りにまかせて、

パン屋のお話をしましたが、

こういったことは小売りだけにかぎらないですよね。

 

 

お客様、クライアントの期待やニーズを正確に理解する。

 

理解した上で、お仕事したいものです。

 

 

 

ただ、これって最初に考えたものをずっと使っているだけでは、

ずれていきます。

 

チューニングも必要。

 

 

 

大変だし、面倒だしだけど、

とても重要なことだと思うんだなあ。